【在日外国人の実態】団体名一般社団法人ほうせんか
- 会議 できること
- 2021年6月17日
- 読了時間: 5分
できること会議のInstagramにて公開中のさまざまな社会問題に対して活動する方々に「できること」を伺う企画
『知っておきたい!あなたにもできること』
5月は在日外国人の方の実態をテーマにインタビューを行いました。
今回は、1923年の関東大震災後に虐殺された朝鮮人の追悼式を執り行っている、一般社団法人ほうせんかさんの、慎民子さんに、お話を伺いました。
Instagramでは載せきれなかったインタビュー内容をこちらにまとめました。
ぜひhttps://www.instagram.com/whatwecanmtg/の投稿と併せてご覧ください!
【団体紹介】
団体名 一般社団法人ほうせんか
設立年など 1993年
ホームページURL https://housenka.jimdofree.com/
【プロフィール】
お名前 愼民子さん (シンミンジャさん)
簡単な経歴など
在日朝鮮人二世として品川で生まれ育った。学校は全て日本の公立学校公立に通った。一体自分は何者なのかを、考えながら生きていた。日本学校では日本名を名乗っていたが、周りは朝鮮人ということを知っている。日本名を名乗ることで、朝鮮(自分のルーツ)を隠しているということに違和感を常に感じていた。自分の本名を名乗りたいと高校入学時に朝鮮名を名乗ったが、父親と姉に猛反対、説得され仕方なく日本名に変更した。当時の担任の先生は名前を変更することに対して何も言ってこなかったが、「なぜ」と聞いてほしかったような、触れてほしくなかったのか自分でも分からず悶々としていた記憶がある。二十歳になった際、そこで同じ考えや疑問を持った仲間と出会い、20代は朝鮮の言葉や文化を学んだ。それが大きな学びとなり、自分はどうするのか考えるきっかけとなった。
現在は一般社団法人ほうせんかで唯一の在日メンバーとして活動されている。
【質問】
・高校時代に朝鮮名の本名を名乗ろうとしたということですが、本名を名乗る在日朝鮮人は他にいらっしゃいましたか?
ーあまりいなかった。強制的な政策の中で日本名を持っていた親の代から、日本名をつけていた。
・今は本名を名乗っていらっしゃいますが、何か変化はありましたか?
ルーツを明らかにすることで、「朝鮮人ってこうだよね」という悪口を聞かなくなったことが唯一良かったこと。また、同時に自分が朝鮮人ということで、親しくなった人も多くいることも良かったこと。
・私たち(10代や20代)世代の在日朝鮮人の実態は?
ほとんどが自分のルーツを知らずに日本社会で生きていると思う。
意図して隠しているだけでなく、親が隠していることで自分が在日朝鮮人だという事実を知らない人も。それが心配。あと、ヘイトスピーチなどに萎縮して生きている人がいることを感じる。
・在日朝鮮人について正しい情報を知りたいが、知れる場所がない。どうすればいいのか?
私は直接聞いて欲しかった。周りからは朝鮮人に関する話題を避けられていたが、朝鮮人である私を見て欲しい。在日朝鮮人として自分の生きている場所、地域で見てもらい、伝えること。そこで近づいてもらえれば、いろんな話ができる。
・在日朝鮮人って?
明治時代に日本が朝鮮半島に対して行った植民地政策によって、生活困難に陥り日本に仕事を求めて渡日した人々。また、独立運動に対する弾圧を逃れて渡日したり留学に来たりした人々。1939年以降の強制連行、戦争への徴兵徴用などにより日本に住むに至った人々。合わせて、1945年時点で230万人以上いたが、現在は40数万人。
1952年サンフランシスコ条約が発効され、日本の主権が回復したと同時に「外国人登録法」を施行、朝鮮人・台湾人の日本国籍をはく奪、「朝鮮」「台湾」籍とした。
1965年の日韓条約により「大韓民国=韓国」籍を得ることが可能になり多くの方が韓国籍となったが、拒否し朝鮮籍のままの方もいる。現在、日本は朝鮮民主主義人民共和国と国交回復しておらず、その国籍者はいない。
・今の日本の差別的な部分とは
日本は「いじめてはいけない」という教育がされたため、大人同士の差別は日本社会全体が「恥」としていた。90年代以降はそれが隠れて行われてきたが、内在化していたものが表面に現れるように。国として朝鮮半島に対して差別的な言動を振りまいている。ヘイトスピーチなどが長く続いたため、コントロールすることが難しくなっている。
今は、差別は許されないということを表現する団体も増えてきたため、力強いと感じる。
【主な活動】
①1923年の関東大震災後に虐殺された朝鮮人の追悼式を執り行っている
②2009年に追悼碑を建立
【みなさんへ:「あなたにもできること」】
朝鮮人、中国人など、いろんな国の人が日本に来ているが、一方でそれらを排斥する風潮が存在する。排斥され、いじめられ、差別される側ももちろん傷つくが、する側も傷つく。何かを排斥するのではなく、生きづらくなっているその「原因」を見て欲しい。そしたら自ずと傷ついているもの同士が繋がれる。また、K-POPや韓流ブームをきっかけに、韓国や朝鮮のことを知ってもらえると嬉しい。生きている中で、この問題は出会う問題。その時に、辛い問題からも目を逸らさずに考えて欲しい。
【インタビュー後記】
PR担当の舩橋美夢です。
(以下インタビュー参加者のコメント)
私は今回の慎さんへのインタビューを通して、自分の無知さを改めて実感しました。在日朝鮮人って私の周りでは聞いたことないな、と最初は思いましたが、慎さんのお話を聞くにつれて「知ろうとしなかっただけかも」と気持ち変わりました。普段何気なく過ごしているこの日常で私は物事を1つの面、自分にとって都合の良いことだけしか見つめられていなかったと改めて気付きました。
慎さんのお話を伺って特に印象的なことは日本と朝鮮半島の歴史についてです。私たちが学校で何となく勉強している三・一独立運動なども、日本目線で学ぶのと朝鮮人目線で学ぶことは大きく違います。歴史上で起きた事件などを、ただ年号や名前を暗記するのではなく、その裏に隠されているストーリーを掘り下げて学ぶ授業が受けたかったと心から思いました。日本の教育は今改革をしようと頑張っていますが、このように能動的な学びができる場所に学校は変わって欲しいと思います。
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