【在日外国人の方の実態】団体名 NPO法人ウリ花・朝鮮半島と日本の架け橋たち
- 会議 できること
- 2021年6月17日
- 読了時間: 8分
できること会議のInstagramにて公開中のさまざまな社会問題に対して活動する方々に「できること」を聞く企画⛅️
『知っておきたい!あなたにもできること』
6月の第4弾は【在日外国人の方の実態】をテーマにインタビューを行いました。
今回は、日本と朝鮮半島の明るい未来を築くために活動するNPO法人ウリ花・朝鮮半島と日本の架け橋たちさんの、飯田(具) 幸司さん、ホン・ソングさんに、お話を伺いました。
Instagramでは載せきれなかったインタビュー内容をこちらにまとめました。
ぜひInstagramの投稿と併せてご覧ください!
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【団体紹介】
NPO法人ウリ花
2019年1月30日(法人認可)
ホームページ:https://www.urihana.com/
【プロフィール】
具 幸司さん(NPO法人ウリ花代表)
3年前に在日韓国人の父に養子縁組の話をいただき、日本と朝鮮半島の架け橋になりたいとの思いで養子に。高校生の時から朝鮮半島と日本の課題に興味を持ち、両国の平和のために、NPO法人を立ち上げ、日本の仲間達と在日朝鮮(韓国含む)の方々と共に活動をされている。
ホン・ソングさん(NPO法人ウリ花理事)
在日朝鮮民族、国籍は韓国。会社を経営しながら、青少年の育成とともに、テコンドーの先生を22年間している。朝鮮学校支援など、日韓・日朝・朝鮮半島南北の平和のために活動されている。
【主な活動】(コロナ前)
①月1回の勉強会と交流会
②様々な角度から見た歴史についての講演会
③朝鮮学校や炭鉱跡地へのフィールドワークの実施
⇒学び、向き合った上で現地に行くような活動をしている。
【コロナ禍での活動】
・朝鮮半島と日本の友好のためには、”みんな”が協力する必要がある。そのために、今は様々なジャンルに対して友好関係を広げている
・平和に対して活動している団体や個人をつなげるための「関節役」として団体同士を繋げる活動
・Zoom上での会議や講演会
【みなさんへ:「あなたにもできること」】
具さん:
まずはその人や、歴史を知ること。
正しい知識を知っていないと、自分の気づかないうちに相手の嫌がることをしているかもしれない。気の使い方を学ぶことが大切。
在日コリアンにも、朝鮮学校に行った人や日本学校に行った人など、千差万別の背景があるが、まずは大きなところから正しい歴史を知り、さらに根を知り、枝を知り、葉を知っていく。ネットでは誤った情報があったり、大人でも知らない人も多くいる。正しい情報を持った人から教えていただくことが大事。
ホンさん:
知ることは大前提。もう一つは「どうしたいか」が大切。
日本と朝鮮半島の歴史について知り、現状を打破するために聞くのか、それとも興味本位や論文のためだけに聞くのか、目的によっても対応が変わる。
我々は生まれた瞬間から差別を受けている。マイナススタートの人生だった。普通に、ゼロになりたい、対等な人生を送りたい。私たちの子供の代に向けて、人として差のない世の中になれば嬉しい。
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〇活動を始めたきっかけ
具さん:
高校の時に初渡韓。そこで日帝植民地の歴史を目の当たりに。朝鮮半島の歴史や在日コリアンの歴史について、大人のほとんども「何も知らない」ということに気づいた。
隣国でもあるし、両国は家族のような存在にも関わらず、「知らない」状況。知らないことによって弊害があることも。そこで、より多くの日本の人に朝鮮半島と在日の歴史についてまずは知ってもらい、その上での交流を広める活動
〇活動で大切にしている5箇条
①考える
②知る
③知らせる
④相手を尊重する
⑤決して一人ではない
〇団体の名前の由来
韓国語・朝鮮語で「우리는 하나(ウリヌンハナ)」
『私たちは1つなんだ』=私たちは家族という意味を持っている。
〇団体のロゴについて
青の花びらが朝鮮半島、赤の花びらが日本列島を表しており、
左の葉がコリアン、右の葉が日本人表している。
そして、真ん中は朝鮮半島と日本の架け橋となる、在日コリアンを表している。
〇最終的な目標
具さん:
朝鮮半島と日本が仲良くなって、架け橋をするウリ花が必要なくなること。
朝鮮半島南北コリアンと在日コリアンと日本の人が隣国に住む人同士、家族のような関係性になること。それまでは人生を賭けてやりたい。
〇コロナ禍が明けたらやってみたいこと
ホンさん:
「知らせる」こと。そこで知った人が、更に知らせる動きをすること
知ればどうってことないのに、知らないことで揉めてしまう。だからこそちゃんと知らせること。
朝鮮半島と日本は元々5000〜6000年間、お互いに家族のような存在だったにも関わらず、150年ほど仲が悪くなってしまった。つまり、家族になるというよりも、元通りになればいい。
世界中をみたときに、朝鮮半島と日本は民族同士として一番近い存在。だからこそ、原点に戻すことが必要。
飛行機やインターネットの無い時代、今ある日本文化の多くの入口は、船で行ける(場所によっては見える)おとなり朝鮮半島、また日本で育った文化の出口も同じく朝鮮半島であるから、元々家族のような存在なので「元に戻すこと」が大事。
知らせる仲間増やしを拡散したい。
『考える・知る・知らせる』という3つの王道を常に繰り返している。
現在は、ともに「知らせる」ことをする仲間を増やしている。大勢で知らせることで、より早く知らせることができる!
〇日本の問題に対して思うこと
具さん:
戦時中、日本軍として朝鮮半島の人も一緒に戦った人がいる。もしかしたら、祖父の代わりに亡くなられた朝鮮半島の方も中にはいるかも知れない。私はアメリカの文化などが好きだ。だけど、原爆を落としたアメリカの人と、隣で祖父とともに命を賭けて戦い、代わりになって命を落としてしまった朝鮮の人。どちらとも仲良くすることがもちろん大切だが、私はどっちかと言われたら、朝鮮半島の人をもっと大事にしたい、尊重したい。にも関わらず、アメリカ側の方だけと仲良くし、「在日は」「北朝鮮は」と差別することはおかしいと思う。そういうこと(自分の良心に従っていないこと)も心が病んでしまうことにつながるのではないか。
ホンさん:
・現在コロナ禍の日本を客観的に見たとき、ニュースや報道のままに、日常生活で溜まった心の毒を、朝鮮や韓国にぶつける人がとても多い。
その対象となる国々の狭間に住む私達在日が、
その痛みや悲しみを融和させる何かの力になれそうな気がします。
何故なら日本に住み、日本の文化や風習を理解し、また南北本国の考え方や、同じく文化や風習を体験しながら育っています。
数千年間、家族の様に暮らして来た元の姿を知っているのが在日、特に日本に在る、南北朝鮮民族学校=朝鮮学校の存在だと思います。
・日本の「オレオレ詐欺」は究極の親子愛の欠落では?
(*他国でも振り込め詐欺はあるが、家族内で騙す「オレオレ詐欺」のようなものはない。)
祖父母が孫の声が分からないのは、日本特有であり、家族愛が薄れて来ている証拠?そんな日本をなんとかしたい。
ちなみに私の祖母は日本人です。祖母は私の声はどんなに高齢になってもわかる。
在日コリアンは、近代史の歴史で言うと120~130年日本に住んでいるが、在日コリアンが暴動を起こしたりしたことは一切ないのは、
そこには日本を愛するお隣さん愛、家族愛があるから。
多くの在日4世(主に20代前後)、5世(主に園児前後くらい?)は、すでに日本の血が、4分の1、8分の1と混ざり合っているが、何故同じ日本の血が流れる子達を虐めるのか、そもそも子供は人道的に虐めてはいけない。
それは家族愛の問題に繋がるのでは無いか。
この気持ちが回復出来れば様々な問題も解決するのではないか?
〇朝鮮学校が大切な理由
・朝鮮民主主義人民共和国
・大韓民国
・日本
・日本学校に通った在日コリアン
・朝鮮学校に通った在日コリアン
朝鮮学校へ通った在日コリアンは、上記の全てにつながることができる存在。言葉も話せる、互いの文化も知っている朝鮮学校に通った在日コリアンは、より早く解決できるために、一番重要になる存在。朝鮮学校を軸に活動している。
〇お二人からのメッセージ
具さん:
家族に愛をもらえないとき、家族に変わる「愛をくれる人」を探して欲しい。また、友達に対しても思いやりの心を持って接して欲しい。
「良師良友良書」という中国の言葉があるように、いい先生、いい仲間、いい情報(本など)をしっかりと触れていくことが大切。
ホンさん:
学生には、友達を作って欲しい。社会に出て、仕事などでどんなにうまく行っても心が満たされていない人が多い。逆に仕事がなくても、友達がいると人生は楽しい。
(ホンさん自身にも)朝鮮学校で、地球の裏まで助けに行く、助けに来てくれる友達が出来た。もちろん学力も大切だが、まずは「友達」。
社会に出た若者には、なんでもいいから常に趣味や新しい環境を見つけて欲しい。そこで家と会社の往復に縛られない、新たな出会いや人生の経験となる場所、休める、ちょっと逃げれる場所を作って欲しい。
【インタビュー後記】
PR担当のHirokoです。
今回、私はウリ花さんにインタビューを行い、歴史や現状など、貴重なお話をお聞きすることができました。また、在日朝鮮人の方の本当の家族のような温かさや考えに触れ、もっとお話を聞きたい、学びたいと感じました。現代では、インターネットで多くの情報が得られる時代ですが、その情報をそのまま鵜呑みにするのではなく、実際にお話を聞き、学んでいくことが何より大切なことだと感じました。今後コロナ禍が開けたら、実際にウリ花さんの勉強会にも行きたいです!
文責:Kanako(インタビュー参加メンバーからの話をもとに作成)
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